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2024.01.16

オンコールはどうすればいいの?~はじめてオンコールをする方へ~

オンコールはどうすればいいの?はじめてオンコールをする方へ

オンコールとは

オンコールとは、24時間365日体制でステーションの利用者さんへの緊急時の対応を行うために、当番制で対応することです。

訪問看護ステーションの中で、

・24時間対応加算

・緊急時訪問加算

を算定しているステーションには必ずある業務です。

 

オンコールは基本的にオンコール専用の電話で対応し、利用者さんと家族の状態や希望に合わせて駆けつけるという体制になっています。

就業時間終了後のオンコール当番の場合は自宅待機となります。

オンコールに対応する女性。

受け持つ患者さんによってオンコールの頻度は異なります。

終末期で看取りが近い人医療的ケアが多い人退院直後転倒歴がある人などはオンコールを利用する可能性が高くなります。

 

オンコール当番の頻度・回数は?

全国の平均的なオンコール当番の回数は週1~2回が最も多くなっています。

オンコールの当番となる人数は、ステーションによりますが、

①メイン1人
②メイン1人+サブ1人

というところが一般的です。

また、小規模であれば管理者が行うところもあります。

中には、メインが1人であってもSNSでいつでも他のスタッフや管理者に相談できる体制を作り、安心してオンコールに臨むことができるように工夫しているステーションもあります。

 

オンコール手当の相場は?

オンコール手当は1回1,000円~3,000円程です。

 

実際に緊急訪問した場合は、

  • 時給制だと1時間あたり2,000円~5,000円、
  • 定額制なら1回出勤ごと5,000円~10,000円

が相場になっています。

 

実際にはどんなオンコールが多い?

オンコールがあったらまずは電話でしっかり相手の話を聞き、緊急性が高いものかどうか確認します。

次に、自宅から訪問先までどのくらい所要時間がかかるか確認し、相手に伝えます。

 

緊急性が高いもの

呼吸が早い止まっている意識レベルが低い
転倒して動くことができない
③体の一部に耐えられないほどの強い痛みが出た

このような症状がある場合は、命の危機が考えられるため、すぐに救急車の要請を依頼します。

もしも、独居の場合は看護師が代わりに救急車を要請する場合があります。

オンコールで救急車の要請をする女性

オンコールで実際に出動した内容で多いもの

オンコールで実際に出動した内容で多いものは、

①服薬方法がわからない
②ケアの方法がわからない
③転倒した
④家族の不安をとりのぞく

といった内容が多く見られます。

 

オンコールがかかってきたときは、まずしっかりと訴えを聞くことで、冷静に状況判断を行います。

中には、実際に出動をしなくても本人自身や家族が対応できることもあります。

 

もし、対応に困ったらサブのオンコール担当者や、社内SNSでスタッフに相談するのも一つの手です。

 

オンコール当番の日の過ごし方

日勤帯ではオンコールの電話を持ちながら訪問を行います。

訪問中の場合は、なるべくすぐに電話対応ができるようにしておきます。

ステーションの営業終了後の場合はすぐに電話で対応ができるようにすれば、それ以外は通常通りに過ごしても大丈夫です。

ただし、緊急時訪問に対応できるように飲酒は避け、遠方の外出は避けましょう。

 

オンコールにスムーズに対応できるように準備をしておく

オンコールがありそうな利用者さんの情報を確認しておきます。

具体的には、状態が安定しない人や看取りが近い人、直近でオンコールがあった人などの記録やスタッフからの情報を確認し、対応方法を決めておきます。

また利用者さんや家族には、日頃から起こりうる症状や対応策について伝えておきます。

例えば「看取り」の場合は、どのような体の変化が起こるのか、痛みや症状が出現した場合にどのように対応をすればよいかなど、訪問時に具体的に伝えておくことで、夜間のオンコール減少に繋がります。

オンコールに備え利用者さんの情報を確認しておく

 

オンコールに対応したときは

オンコールに対応したときは、記録にいつ電話があり、どのように対応したかを残すようにし、社内SNSなどで他のスタッフと情報共有するようにします。

また実際に出動した場合は、記録と同時に事務所にもオンコール出動をしたことを伝えておきましょう。

 

はじめてのオンコール対応にはとても緊張するものですが、仲間や管理者に相談しながら対応するとよいと思います。

またオンコールを減らすためには、予想される症状の対応策を利用者や家族に伝える急変にいち早く気づき対応につなげるといったことが大切です。